和菓子Labo「一陽」

和菓子クリエイター  
 せのおようこ

都内和菓子教室、東京製菓学校和菓子専科卒業後、新宿御苑にて伝統的な本格和菓子教室「和菓子Labo一陽」主宰

はじめまして。せのおようこ です。

和菓子を作ってみたいけれど、難しそう・・・私にもできるのか?

という和菓子作り超初心者の方に一歩踏み出していただきたいと
ノウハウをご提供しております。

私は子供のころからホットケーキを焼きたいが為、おもちゃの「ママレンジ」なる電熱線の簡易コンロを誕生日プレゼントとして熱望する食いしん坊でした。中高もクッキングクラブへ在籍し、毎日がお菓子づくりという夢のような環境で過ごしていました。

また一方で、昔ながらの伝統的な日本の行事を大切にする母は、季節の和菓子を折に触れ食卓に用意してくれました。誕生日ケーキといった特別なものとは違い、常に和菓子は日常にあったのです。

 

男尊女卑の家系で個性を認めてもらえない幼少期

我が家は、男性優位の超保守的な家系。

学校も習い事も兄は自分で選べ英会話やテニススクールへ通えたのに対し
女の子に学や活発さは必要ないといわんばかりに、私は親が決めた習い事へ。習ってみたかったバレエや日舞を希望するも却下されてしまいました。

習い事ひとつとっても
「なぜ同じ子供なのに兄妹でこんなに扱いが違うんだ~!!お兄ちゃんばっかりズルい」といつも心の中で叫んでいました。

女の子はとりあえず、短大でも進学し卒業後は家事手伝いをしながらお見合い結婚するのが幸せだという親の教育方針でしたので、もちろん進路相談などの話し合いもまともに取り合ってもらえません。

自分は「期待すらされていない」「自分の個性も認めてもらえない」そんな環境にもがき苦しみ、気づけばモノごころついた時から「存在を誰かに認めてほしい」といつも居場所を探し、必要とされたいと思うようになっていきました。

そして早く家を出たいという思いも重なり、実業団スポーツ選手と若くして結婚。 

保守的な環境からやっと解放されはずなのに、まだどこかで兄だけではなくこっちも見てほしい、夫に尽くして頑張っている私を認めてほしい、褒められたいと無意識に思っていました。自分軸で生きないで、他人軸で生きていたのです。

だからでしょうか、あれだけ嫌だったはずの親の理想である「良妻賢母」に近づくべく「良き嫁」「良い妻」を演じようとしてしまったのです。

結婚してわずか数年、やはり本当の自分の思いとは裏腹な生活を続けていたせいで遂に気持ちと体のバランスを崩し甲状腺機能疾患を罹ってしまいました。

その時初めて私は「この闇のような重苦しい生活があと何十年続くのだろう」と考え絶望的な気持ちに襲われ続けたのです。

「自分は何のために生きているのだろう?」
「私は本当は何がしたくて、どう生きたいのだろう?」

と自問自答を繰り返すうち、私は相手に合わす人生は望んでいないと気づき「正直な気持ちで生きたい。やりたいことをやり後悔したくない。自由になりたい。」という答えを見つけたのです。

私が自分自身へ初めて自由を与えた瞬間だったのかもしれません。その後離婚が成立し、私は生まれ変わりました。

両親とも関係性が変化し始め、少しずつ私の抱えていたコンプレックスを理解してくれるようになり、覆っていた分厚い雲が切れ晴れやかな気持ちになったのと同時に認められたいという呪縛のような思いからも解き放たれていきました。

このあたりからでしょうか、周りに「いつも楽しそう、生き生きしてるね」と言われる事が多くなったのは…。

そして再び社会と関わると、もう「親に認めてもらいたい」ではなく「ひとりの女性として社会に認められ自立しなければ」という思いへ変わっていきました。

親に認められたい → 一人の女性として自立への道へ

そんな時、和食の料理人である夫と出会い再婚。

思いもかけず女将として店を手伝うようになり充実していましたが、何かが足りない。
そう思ったきっかけで夫やお客様の為に食後の甘味を作りたいという思いと、伝統文化を大切にする母の教えが重なり、本物の和菓子づくりを求め、和菓子の道へ導かれていきました。

ある時、お客様にお料理をお運びしたところ「この料理美味しいよね」とおっしゃっていただいたので「ありがとうございます」と御礼を伝えたところ
「ありがとうございますって、作っているのは女将じゃないよね」とせせら笑うお客様。

しかし、よく考えてみれば確かに私は夫の料理を提供する手伝いによって生活できているわけで、夫がいなければ経済的に自立できていない現実を目の当たりにし、ああ、また自分は居場所がないんだと感じるようになりました。

本当に求めていた自分で掴み取った居場所

経済的に自立するために私が出来る仕事って何だろう?
出した答えは、チャレンジし続けている「和菓子に関わる仕事」でした。

好きな和菓子で経済的自立をし、そして私の居場所を作りたいと本気で考えた結果、お教室だけでは足りない知識や技術を深める為、日本で唯一、和菓子のみの授業が受けられる東京製菓学校和菓子専科へ入学。

また卒業記念として、フランスパリで花鳥庵(お客様の目の前で菓子を作り召し上がっていただく茶席)を体験する機会に恵まれ、異文化圏の人々にも和菓子の良さを受け入れてもらえるんだと肌で感じることができたことにより、私がすべきことは「和菓子教室」をしながら国内外問わず和の文化である和菓子の魅力を発信していくことだと再認識したのです。

教室の屋号は「冬が去り 春(新しい年)が来る」という、50年近くの私の人生を現しているような「一陽来復」(いちようらいふく)から。そして和菓子を生みだすワクワク感を忘れず、温かい陽の光が当たる場所であり続けたいと「和菓子Labo一陽」と名づけました。

「和菓子教室をする」= 長年探し求めてきた「自分の居場所」を見つけ、自分でもできるんだという自信が持てました。

そして生まれた心の余裕に、次は誰かに喜んでほしい、楽しんでもらいたいという「人を思う気持ち」が芽生えて来ました。

笑顔をつなぐ和菓子を世界へ

行事と密接な和菓子は「人の幸せを願う気持ち」が込められたものが多く素敵だなと思っています。私の使命は「伝統美」「美しい」「美味しい」の3つの美を擁した和菓子の魅力を世界中へ伝え、また和菓子を通して一人一人が、自分の人生を歩み、生き生きと輝く幸せな人が溢れる社会に貢献できるよう活動していくことです。ぜひご一緒に笑顔を繋いでまいりましょう!

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